精神科で診る「うつ病患者」

精神科は、うつ病や統合失調症、不安障害などの心の病気の診療を行なっている診療科目である。今回は、現代社会における大きな病気の一つであり、誰にでも発症しうる病気でもある「うつ病」について深掘りしたいと思う。うつ病は男女問わず発症する病気で、気分が落ち込んだり憂鬱な気持ちになって全く意欲が湧かない状態になってしまうという症状が中心だ。学業や仕事のストレス、トラウマなどさまざまな要因が引き金となって発症する。特に出産や育児はノイローゼ状態に陥る人が多く、悩みを抱えることは一般的である。仕事に関する女性特有のストレスや出産・育児に関するストレスなどが女性のうつの要因となることが多い。

うつ病は、薬やカウンセリングで治療する。しかし女性のうつの場合、処方する薬は、妊娠中や母乳をあげている最中なら気をつける必要があり、処方する医師も注意が必要となってくる。さらに、大量の投薬は生理などにも影響してくる可能性があるため、配慮をすることが大事である。また、カウンセリングは同年代または年上の同性のカウンセラーによる診断が効果的だ。同性なら悩みを親身になって聞いてくれて、的確なアドバイスを受けることができると感じる患者も多い。さらに、デリケートな悩みや深刻な悩みを詳しく聞いてもらうことも可能だ。そのため、同性のカウンセラーによるカウンセリングは治療として大きな効果があるといえるだろう。そして、彼氏や夫といったパートナーの協力も重要だ。出産に向けて二人で備えたり、育児に協力をしたりとパートナーにできることは多い。サポートしてもらえることで精神的な負担や悩みを取り除くことができて、より完治へと近づくだろう。